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トゥールーズ=ロートレック ②  【2007/11/05】 アート・イベント 芸術展


「もっと彼の作品をしっかり観たい」と言ったのは、実は家内だったんです。
わたしは2回目、彼女は初めてでただ「きれい」とか「線のタッチが素晴らしい」とか「色使いが素敵」としか映らなかったようで、ロートレックの生き様をもっと知りたいと図書館で何冊も借りて読んでの2回目となりました。



どんな人生を送ったのかを知ってから鑑賞すると、絵画を見るのがもっと楽しくなりますもんね。すると、じっくりいろんな部分に目やこころがいき楽しむことができるでしょうから。



わざと見にくい部分を動物に似せデフォルメしている絵の何と多いことか。人間を皮肉ってるのかなぁ。

死を間近に描いた人物画は、絵に深みはあるけれど色彩が暗く重く表情も乏しい。

400点近くと数えられている、そのほとんどの作品が制作されたのは28~35歳までの7年間、1年で≒57点、ひと月で≒4.5点。
語りたいものたくさん持っている画家は、語りかける対象をたくさん持っていたのでしょうね。
リトグラフにはでかいのたくさんあるのに・・・遺作は約1,000点。
このようなことが本に書いてありました。
『絵を斜めに分断するラインが描かれているものが多い。浮世絵:歌川広重~名所江戸百景の構図を模倣しているようだ』
なるほど、斜めに分断するラインの作品が多いことに気づきました。



シュザンヌ・ヴァラドンはロートレックとの結婚を望んでいたんですね。

自殺をするふりまでのお芝居が、却って彼の失望を買っちゃったんだろうか・・・
だから人気絶頂で、はやされた踊り子ではなくて、いかがわしい娼婦に目が向いていったのだろうか・・・
自分の稀な身体の病気が、生まれてくる子どもに遺伝することを恐れたのだろうか・・・
ならば、子どもを作らなければいいのになぜ・・・

「その時代を共有して、彼に聞いてみたいなぁ」、「現代に生きていたら、どんな人生を送ってどんな絵を描いてたのかな」とは彼女




サントリーミュージアム裏手の海が見える開放スペースで絵を描くひとたち

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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

トゥールーズ=ロートレック in サントリーミュージアム  【2007/10/16】 アート・イベント 芸術展


ロートレック・・・彼の作品を初めて見たのは十数年前、大丸ミュージアムKYOTOでした。

・・・サントリーミュージアムでやってる。



Henri Marie Raymond De Toulouse-Lautrec-Monfa
(アンリ・マリー・レイモンド=ド・トゥールーズ=ロートレック・モンファ)(1864-1901)と正式名はとっても長い。

フランス人の名前はファーストネームやミドルネームやファミリーネームがいっぱい付いててややこしい。
Deの入った名前は、先祖が貴族階級を表すなんて知らなかった。











両親はいとこ同士。名門貴族のロートレック家とダビデ家はそれまでに何度も婚姻関係を結んでいる。
13歳で左大腿部、翌14歳には右大腿部を骨折。たいしたことではないのに・・・なぜ?
 
その後彼の両足の発育は完全にとまってしまった。身長は140cmほど。

ロートレックが患った、常染色体劣性遺伝によっておこる濃化異骨症というきわめて稀な病気は、仮説によると同族結婚が繰り返されたことと無関係ではなさそう。。。
低身長、骨折しやすいこと、顔つきなどに特徴が出るなど成長するにつれて顕著になってきた・・・ほんとだ。

その頃から徐々に父から見放される。そんな醜い容貌を毛嫌いした父だから、彼も心を開かないよ。

けれど、母は違った。別居生活や下の子どもと死別したこともあったのだろうか。
それよりもなによりも、彼を生んでこのような姿にさせたのは私という自責の念に追い込まれながらも、アンリに希望を託したのですよね。

いつも傍で見守っていたおかあさんは分かるんですよ、彼の絵の才能が・・・神の贈り物?
アンリのことを理解してくれたのは、世界でただひとり おかあさんだよね。

将来の不安を抱えながらも、陰で支えてくれた・・・
逢いたいときは「いつでも帰っておいで」、逢えなくても「手紙を交換しようね」
とっても仲のいい親子。。。

そして、彼はパリに出た(1881)

モンマルトルにあるキャバレー『ムーラン・ルージュ (Moulin Rouge)』をこよなく愛し、通いつめる。

上流階級の豪奢な遊びよりも、人生の哀しみや悦びを知っている庶民の夜の世界が好きだったの?
踊り子と語り、娼婦たちと快楽に溺れ、サーカスに興奮、酒場に入り浸れアルコール中毒、デカダンな生活
瞑想にとりつかれ、幻覚を見始める、梅毒は悪化の一途
身体障害者として差別を受けていたこともあって、俗世界に共鳴した・・・うん

・・・麻酔の発作に襲われ入院

ロートレックさま あなたは ベル・エポック(Belle Epoque~良き時代)の申し子? 否 そうではない きっと・・・辛いなー
 
実家に戻り、おかあさんの腕の中で静かに息を引きとる。。。。。(1901/9/9 36歳で他界)
今はのどかな小さな町の墓地で、おかあさんといっしょだね。よかった、よかった。

最後の言葉は「おかあさん、本当にあなただけですよ」

もっと彼の作品をしっかり観たい。もう一度見ます。


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