「もっと彼の作品をしっかり観たい」と言ったのは、実は家内だったんです。 わたしは2回目、彼女は初めてでただ「きれい」とか「線のタッチが素晴らしい」とか「色使いが素敵」としか映らなかったようで、ロートレックの生き様をもっと知りたいと図書館で何冊も借りて読んでの2回目となりました。
どんな人生を送ったのかを知ってから鑑賞すると、絵画を見るのがもっと楽しくなりますもんね。すると、じっくりいろんな部分に目やこころがいき楽しむことができるでしょうから。
わざと見にくい部分を動物に似せデフォルメしている絵の何と多いことか。人間を皮肉ってるのかなぁ。
死を間近に描いた人物画は、絵に深みはあるけれど色彩が暗く重く表情も乏しい。
400点近くと数えられている、そのほとんどの作品が制作されたのは28~35歳までの7年間、1年で≒57点、ひと月で≒4.5点。 語りたいものたくさん持っている画家は、語りかける対象をたくさん持っていたのでしょうね。 リトグラフにはでかいのたくさんあるのに・・・遺作は約1,000点。 このようなことが本に書いてありました。 『絵を斜めに分断するラインが描かれているものが多い。浮世絵:歌川広重~名所江戸百景の構図を模倣しているようだ』 なるほど、斜めに分断するラインの作品が多いことに気づきました。
シュザンヌ・ヴァラドンはロートレックとの結婚を望んでいたんですね。
自殺をするふりまでのお芝居が、却って彼の失望を買っちゃったんだろうか・・・ だから人気絶頂で、はやされた踊り子ではなくて、いかがわしい娼婦に目が向いていったのだろうか・・・ 自分の稀な身体の病気が、生まれてくる子どもに遺伝することを恐れたのだろうか・・・ ならば、子どもを作らなければいいのになぜ・・・
「その時代を共有して、彼に聞いてみたいなぁ」、「現代に生きていたら、どんな人生を送ってどんな絵を描いてたのかな」とは彼女
サントリーミュージアム裏手の海が見える開放スペースで絵を描くひとたち
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