フランス17世紀のバロック様式のレンガ造りで、重要文化財に指定されている京都国立博物館の特別展示館(1895年:明治28年建造)へ、小雪が舞う寒~~い2/23(土)に妻と行ってきました。最近出かける度に雪が降るなぁー、なんでやろ?!(笑)
2008年は、日本がヨーロッパ各国と修好通商条約を締結して150周年記念として、『憧れのヨーロッパ~マイセン・セーブル・ミントンとの出会い(ようこそ優雅な時間旅行へ)』と題された特別展覧会が催されています。
日本人とヨーロッパ陶磁の出会いは、江戸時代初めまで遡るんですね。400年におよぶ両者の関わりをひも解きながら、ヨーロッパ各地の魅力的な陶磁の数々を見て回りました。
1. ヨーロッパ陶磁との出会い 2. 京都伝来の阿蘭陀焼 3. 19世紀後半(ヴィクトリア時代)イギリスのデザイナー、クリストファー・ドレッサーが日本へもたらした作品群 4. 欲しかったセーヴル焼 5. 20世紀初め ドイツのフリッツ・ホッホベルク伯爵様の贈り物/マイセン・ベルリン 6. ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ
圧巻はパンフの表紙右上や会場の看板に載る「瑠璃地金彩窓絵人物図双耳壺」。 明治時代の日本人が欲しかった『セーブル(フランス)焼き』。この一対の壺のために、69点もの日本の陶磁と交換したらしい。 京都人は“新しいもの好き、珍しいもの好き”とありました(笑) この金と藍との組み合わせが美しく、艶やかで、重厚。すばらしい。。。 清水焼の瑠璃色は、セーブルを模倣したんだって、おもしろい。。。
ミントン(イギリス)の「青地色絵花卉文皿」も1875年の製作とは思えないほど優美で精巧な絵皿でした。
『猿のオーケストラ』とある「色絵楽奏猿像」は、日本を旅して京都をこよなく愛したフリッツ・ホッホベルク伯爵様から帰国後に贈られたものなんですよ。なんて繊細で色使いの綺麗なかわいい人形たちなんでしょう。
欧州の人たちがオリエント(東方の人たち)への憧れを抱き、数ある国境を越えて終点の東洋の神秘に満ちたイスタンブール(トルコ)までの、夢とロマンを乗せた“青きプリマドンナ”と呼ばれていた金色の装飾が施された濃紺の車体、アール・ヌーボー、アール・デコ様式でデザインされたノスタルジーを誘う車内、最高級フランス料理をフルコースで味わえる食事など、豪華絢爛な“走る貴婦人”の愛称を持つ『オリエント・エキスプレス』を思い出さずにはいられない。
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